母からもらった成人式の振袖と孫の七五三のレンタル訪問着の話

私にとって、着物は自分の母親を思い出すアイテムです。
着物は幼い頃から私のそばにありました。
何故なら、母親がいつも着物を仕立てる仕事を家でしていたからです。
母親がその仕事をするようになったのはおそらく前から祖母がその仕事をしていて、それを引き継いだという感じです。

母の仕事場で私はいつも着物が出来上がっていくのを見ながらたくさん私のしたい話を聞いてもらっていました。
母が着物を作っているのを見ていたから漠然と私も裁縫をするようになり、いずれは私も着物関係の仕事をするのかもしれないなんて思っていたものです。
母の仕立てた着物を着させてもらう事も良くあり、成人式でも母が着物を作ってくれると約束してくれていました。
しかし、母は病気を患いあまり思うように仕事ができなくなってしまいました。

いつもなら学校から帰宅すると仕事場にいる母は、段々と着物も作らずに寝込むことが増えました。
私は、いつか大きくなったら私も母親のように着物関係で仕事するかもなんて思っていたのは泡と消えました。
着物の仕立て方を習う暇もなく病魔に侵されたのですから。
着物の仕立てる前の生地を家に持ってきてくれていた着物屋さんも来なくなり、母はその数年後に亡くなりました。
母の私に仕立ててくれた着物は、嫁に行く時に私の住む家に少しだけ持ってきました。

もちろん、桐ダンスに保管していた実家とは違いマンション住まいだしプラスチックの衣装ケースに入れてます。
一応、防虫剤は入れてありますがさすがに仕立て直しする余裕も私にはないので、もう着られないだろうと思っています。
でも母親を思い出すには大切な品。
捨てる事もやはりしたくなくてたまに虫干ししたりして懐かしむようにしています。

本当は着てあげるのが一番喜ぶだろうけれどもう私が着ることはきっとないでしょう。
母親の作ってくれた大切なものとして子供たちに伝えておき、私が死んだら私のお墓に一緒に入れてもらえたらな、と思ってます。

ここだけの話、福岡に住む孫の七五三の時には、娘は着物をレンタルしたようです。レンタルでも高品質できれいな着物アだったと喜んでいましたよ。

娘が教えてくれたサイト⇒着物レンタル福岡